このポイントを押さえることで、ポリ管はすいすいサヤ管に入っていく!?
という事で、今回はポリ管をサヤ管に通す際の一工夫をお伝えしたいと思います。
どんな現場で使われているか
最近はマンションや公団などでも部屋内の配管はほとんどがポリ管です。ポリ管にも何種類かありますが、今回はCD管(サヤ管)に架橋ポリ管を通すケースであり、基本的にはサヤ管ヘッダー工法が対象となっています。サヤ管ヘッダー工法は、戸建てや都営住宅でよく用いられる工法です。詳細については以下のリンクを参考にして頂ければと思います。
ポイント
ポイントは大きく3つあります。順にまとめていきます。
①巻き方向を揃える
サヤ管もポリ管も注文は「巻き」でする事がほとんどですから、“巻きグセ”が付いておりどんなに伸ばしてもかんぜんにクセを取る事は出来ません。通管の際には巻きグセの方向を揃えてあげた方が当然入れやすいです。
②滑剤を使用する
先端に潤滑剤を塗布してから通管する事で格段に滑りが良くなります。シリコン系のものなら大体問題ないとは思いますが、ポリ管に合わないものもあるかもしれませんので、吹き付けて少し様子を見るなどして、事前に確認しておきましょう。そして通管後は滑剤が付いた部分を切り落とす事を忘れないようにしましょう。養生テープもすぐに剥がれてしまいますし、継手との接続にも支障が出る可能性がありますからね。
③先端をカットする
これは最重要です。先端をまっすぐにカットした状態で通管しようとすると、ちょっとした引っ掛かりで全く動かなくなる事もありますから、斜めにカットして鋭くした方が良いです。この時に、カットする方向を以下のようにしてあげるのがミソです。
以上3点を実践すれば、通管がかなり楽になります。とは言え、曲がりの径がキツかったり余計な曲がりが多かったりすると、せっかくの工夫も意味がありませんから、以下の記事を参考に最低限の知識は押さえておきましょう。
⇒これだけは押さえておきたいポリ管のポイント
ポリ管を斜めにカットじゃなくて、面取機で面を取る方が入りやすくないですか?
未処理<<<<<<<斜めカット<市販ポリ管ガイド<面取 (入れやすさ)
私の経験では、上記みたいな感じです。
でかつるさん、コメントをありがとうございます!
面を取れば全ての面が丸くなるので確かに通しやすいですね!
この記事を書いた時、たまたまポリ管専門にやっている職人さんと一緒にやらしてもらってまして、色々と聞きまくっていたところ斜めカットの方法を教えてくれました。
手軽な上に思いのほか通しやすかったので、共有させていただいた次第です。
ちなみにこの時メーカーからもらったガイドを使ったのですが、なぜかとても通しにくかったです。種類やルートにもよるのかもしれませんね。
これからもご指摘などよろしくお願いいたします。