【45度エルボの寸法の出し方】芯芯寸法×1.4−芯引きでわかりやすく解説

45度エルボを使った配管では、寸法の出し方で迷うことがよくありますよね。

特に新人配管工のうちは、

「45度に振った時の寸法はどう出せばいいの?」
「芯芯寸法ってどこのこと?」
「なぜ1.4を掛けるの?」
「芯引きはどこで引けばいいの?」

と悩む方も多いと思います。

 

結論から言うと、45度エルボの寸法を出す時は、基本的に

「芯芯寸法 × 1.4 − 芯引き」

で考えることが多いです。

 

ただし、現場では図面通りにきれいに納まるとは限りません。

壁からの距離、高さ、他の配管との取り合い、45度の向きなどによって、実際の寸法の出し方は少し変わってきます。

 

そこでこの記事では、45度エルボの寸法の出し方について、

基本となる計算方法
芯芯寸法の考え方
芯引きで注意するポイント
新人が間違えやすい部分

を、できるだけわかりやすく解説していきます。

 

現場に入ったばかりだと、何を先に覚えるべきか迷いやすいものです。

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45度を使う配管の寸法の出し方

45度エルボを使う時の寸法は、基本的に

「芯芯寸法 × 1.4 − 芯引き」

で考えます。

 

ここでいう芯芯寸法とは、配管の中心から中心までの距離のこと。

例えば、今ある配管の芯から、45度で振った先の配管の芯までの距離を測り、その寸法に1.4を掛けます。

 

そこから、使用する45度エルボの芯引き寸法を引くことで、間に入れる直管部分の長さを出すことができるのです。

 

基本は「芯芯寸法×1.4−芯引き」

45度配管では、まっすぐの寸法をそのまま使うことはできません。

なぜなら、45度に振ると、実際に必要な配管の長さは、横や縦に見えている寸法よりも長くなるから。

 

そのため、45度に振った分の長さを出すために、芯芯寸法に1.4を掛けて考えます。

簡単に言うと、

  1. まず芯から芯までの寸法を測る
  2. その寸法に1.4を掛ける
  3. そこからエルボの芯引きを引く
  4. 残った寸法が、間に入れるパイプの長さ

という流れです。

45度の寸法の取り方

例えば、芯芯寸法が300mmだった場合、

300mm × 1.4 = 420mm

になります。

ここから、使用する45度エルボの芯引き寸法を引くと、実際に切るパイプの長さが出せます。

 

芯引きを忘れると寸法が長くなる

新人のうちは、1.4を掛けるところまではできても、芯引きを忘れてしまうことがあります。

しかし、芯引きを引かないと、エルボの差し込み分や曲がり部分の寸法まで含んだままになってしまいます。

 

その結果、実際に組んだ時に配管が長くなり、予定していた位置よりもズレてしまうことに。

特に45度配管は、少しのズレが仕上がりに大きく影響します。

数ミリの違いでも、先の配管位置が思ったより変わることがあります。

そのため、45度エルボの寸法を出す時は、

「1.4を掛ける」
「芯引きを引く」

この2つをセットで考えることが大切です。

 

使う継手によって芯引き寸法は変わる

45度エルボの芯引き寸法は、サイズや継手の種類によって変わります。

同じ45度エルボでも、

ねじ込み
DV継手
塩ビ
鉄管
メーカー違い

などによって寸法が変わることがあります。

 

そのため、いつも同じ数字で考えるのではなく、使用する継手の寸法を確認してから計算するのが基本

現場では、慣れてくるとある程度の寸法感覚は身につきます。

 

ただ、新人のうちは思い込みで進めるよりも、寸法表や実物を確認しながら作業した方が安心です。

特に、納まりがシビアな場所や、他の配管との取り合いがある場所では、必ず確認してから寸法を出すようにしましょう。

 

45度の芯の出し方

さて、芯芯寸法が出れば寸法の計算は難しくないとは言え、芯を出すのに一手間いる場合があります。

例えば、竪管でも転がし配管でも1方向だけでなくひねりを加えて2方向にずれるケースや、大曲りを形成するケース。そんな時の芯出し方法をいくつか挙げます。

 

現在の芯をスラブに墨出し

竪管の配管時に基準となる壁があればスケールで測って芯を出せばよいですし、壁がなければポイントの出るレーザーを管の上に立てるなどして(太物でないと厳しいです・・・)芯を墨出しし、芯芯寸法を測ります。

以下は上から見た絵です。

竪管がオフセットする場合の寸法の取り方

 

高さや壁などからの位置

こちらは、転がし配管や横引き配管でひねりを加えて芯をずらすようなケースです。

スラブ(床)からの高さと基準となるもの(新築現場であれば地墨、改修では柱や壁など)からの距離を測れば芯を出す事が出来ます。

 

現在の芯から曲がりの位置までを計測

全章のイラストのように大きな曲がりを形成する場合には、まず基準となる45度の芯から曲がりの位置(オレンジ色の一点鎖線)までの直線距離が芯芯寸法となります。

このケースはあまり見かけませんが、転がし配管や天井配管でのルート取で採用することもあります。

 

鉛筆や墨つぼなどを使って、とにかく曲がりのラインの墨を出してしまった方が分かりやすいでしょう。

以上で概ねのケースは網羅できると思います。

実際の現場で45度寸法を出す時の注意点

45度エルボの寸法は、計算式だけ覚えれば終わりではありません。

基本は「芯芯寸法 × 1.4 − 芯引き」ですが、実際の現場では、壁・床・天井・他の配管との取り合いによって、計算通りに納まらないこともあります。

 

そのため、45度寸法を出す時は、数字だけで判断せず、必ず現場の状況を見ながら考えることが大切です。

 

図面だけで判断しないこと

45度配管でまず気を付けたいのは、図面だけで寸法を決めないことです。

図面上ではきれいに納まっていても、実際の現場では、

壁のふかし
梁やスリーブの位置
他業者の配管や配線
仕上がりの高さ
既存配管との取り合い
そもそも管が切れる長さか

などが関係してきます。

 

図面だけを見て寸法を出すと、いざ組んだ時に「ここに当たる」「この高さでは通らない」となることがあります。

特に改修工事や狭い場所では、図面通りにいかないことが多いです。

 

だから、45度寸法を出す時は、最初に現場を見ること。

図面で全体の流れを確認し、実際の位置・高さ・障害物を見てから寸法を出す方が、手戻りを防げます。

 

芯の位置をはっきり出すこと

45度配管では、芯の位置が曖昧なまま寸法を出すとズレやすくなります。

だいたいこの辺り」で測ってしまうと、切った後に長かったり短かったりする原因に

 

特に45度は、少しのズレが先の位置に大きく影響します。

まっすぐの配管なら数ミリのズレで済むところでも、45度に振ると、思った以上に位置が変わることも。

 

そのため、

今ある配管の芯
振った先の配管の芯
曲がり始める位置
最終的に持っていきたい位置

をできるだけはっきり出すこと。

 

スラブや壁に墨を出せる場合は、先に芯を出しておくと寸法がかなり取りやすくなります。

 

高さと離れを一緒に見ること

45度配管では、横方向の寸法だけ見ても足りません。

高さが変わるのか、壁からの離れが変わるのか、どちらも一緒に確認することが大切

 

例えば、横には納まっているように見えても、高さが足りずに梁に当たることがあります。

逆に、高さは合っていても、壁からの離れが足りずに保温が巻けないことも。

 

45度は、配管を斜めに逃がす時によく使います。

だからこそ、ただ「斜めに振ればいい」と考えるのではなく、

どこから振るのか
どこへ戻すのか
高さは足りるのか
壁からの離れは確保できるのか

をセットで見ること。

 

ここを確認しておかないと、あとから「配管は通ったけど仕上げに当たる」「保温が入らない」ということになります。

 

他の配管や設備と干渉しないか確認すること

45度配管は、他の配管をかわす時にもよく使います。

ただし、自分の配管だけ見て寸法を出すと、他の設備と干渉することがあります。

 

現場では、配管以外にも、

  • 電気配線
  • ダクト
  • 消火配管
  • 冷媒配管
  • 天井下地
  • 点検口

などが入ってきます。

 

自分の配管だけならきれいに納まっても、後から入る業者の邪魔になることも。

特に天井内やPS内のようにスペースが限られている場所では注意が必要です。

 

45度で逃がす時は、「今そこを通せるか」だけでなく、「あとから他のものが入っても大丈夫か」まで見ること

ここを見落とすと、あとで移設ややり直しになるからです。

 

ひねりが入る時は無理に一発で出そうとしないこと

45度配管で難しくなるのが、ひねりが入る時です。

横にも振る
高さも変わる
さらに配管の向きも変わる

こうなると、寸法が一気にわかりにくくなります。

 

慣れていないうちは、頭の中だけで寸法を出そうとすると間違えやすいです。

無理に一発で決めようとせず、墨を出したり、ヤトイ管を使ったり、実際に当てながら確認すること。

 

ひねりが入る45度は、計算よりも現物確認の方が早い場合もあります。

特に新人のうちは、「計算できないとダメ」と思いすぎなくて大丈夫です。

 

大事なのは、最終的に正しい位置に納まること。

不安な時は、先輩や職長に確認しながら進めた方が安全ですよ。

 

切る前にもう一度確認すること

45度寸法で一番もったいないのは、切ってから間違いに気づくことです。

材料を切ってしまうと、長さが足りない場合は基本的に使えません。

 

特に寸法がシビアな場所では、数ミリの違いでもやり直しになることがあります。

だから、切る前にもう一度確認すること

  • 芯芯寸法は合っているか
  • 1.4を掛けたか
  • 芯引きを引いたか
  • 継手の向きは合っているか
  • 高さや離れは問題ないか
  • 他の配管に当たらないか

ここを一度確認してから切るだけで、失敗はかなり減ります。

 

突き詰めると、45度配管は「計算」と「現場確認」の両方が必要になります。

計算だけでもダメ
感覚だけでもズレやすい

基本の出し方を押さえたうえで、実際の現場に合わせて確認すること。

これが45度寸法を出す時に一番大事なポイントです。

 

今回のまとめノート

実はここまでご紹介した内容はしっかりと寸法を測ってから加工する場合のものであり、実際の現場では見た目よりスピードが求められたり思うように寸法が取れない事もあり得ます

そこは経験を積む事で2方向のズレに対して感覚的に寸法を伸ばしたり、ヤトイ管を使ったりと臨機応変な対応が出来るようになっていくと思います。

 

日頃から先輩の配管手順を観察したり自分自身も色々と工夫してより良い方法をあみ出しましょう。

では、良い配管工ライフを!

 

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現場で不安が多い方は受け取っておいてください。

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2 件のコメント

  • 早速ありがとうございます!図がとてもわかりやすくてピンときたものがあるので現場で実寸当たって配管してみます!いつも本当にありがとうございます。。

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