先日、大量に器具付けしたシャワー水栓の約半分が取付けし直しになるという不運な事件がありました。それもすごくしょうもない理由です。その理由とは、「湯・水のクランクを逆に取付け」してしまった事です。
このミス、シャワー水栓や壁出しの混合水栓を取付けたことがある方なら、1度はやってしまった事があるかもしれません。お湯側のみ「熱いので注意!」みたいなシールが貼ってあるだけなのですが、剥がして貼り直すわけにもいきません。(汚くなってバレる)
取付けし直しの時間は1.5倍!?
クランクが左右を逆の痛いところは、こんなに”くだらない”ミスでも一旦全てをバラさなければならない事です。つまり、本体を外し両方のクランプのねじ込みを外し、こびりついたシールテープやヘルメシールをきれいに取り除いて、やっと再取付のスタート地点に立てるわけです。シャワーフックなど付属品の取付を除けば、ただ取付をする場合の1.5倍程度は時間を要するのではないでしょうか。
まあ時間より精神的ダメージの方が大きいですけどね・・・数が多ければ尚更です。
些細なミスに気をつけたいシチュエーション
「私はそんなバカなミスしません!」と言う人も「私はこれまでに失敗した事がありません」という天才的な職人さんでも気を付けなければならない場面はあります。例えば以下のようなシチュエーションです。
- ものすごく焦っている
器具付けは工程的に最後の方ですから、遅れている現場ではそれこそ1日に何十個も取付けなければなりません。 - 風邪、疲れ、二日酔いなどによる体調不良
どんなに仕事が出来る人でも体調がすぐれなければ注意力散漫になりますよね。 - 多数取付けをする
同じことをずっと繰り返していると自分でも気付かないうちに間違ったルーティーンになっていることがあります。焦っていれば尚更です。 - 取付場所が暗い
新築現場では器具付けの時に部屋内の電気が点かない場合も多いです。暗ければいつも見落とさない事もスルーしてしまう可能性が高まります。
このような状況では、いつも当たり前のように確認している事がおろそかになりがちであり、後から「何でこんなバカなミスしちまったんだぁ〜」という事が結構あります。取付け前に、手の甲に油性マジックで「クランクの左右確認!」とでも書いておくくらいの気持ちで、可能な限り出戻り作業をなくしたいですね。特に今回のようなケースは量があった時に相当なショックですからね。
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