団地やマンションの改修工事では、共用部の配管更新を全くの新規ルートで行う事が少なくありません。その場合の大まかな施工順序としては、ルートの決定→支持金物の取付→寸法取り→加工→配管となるわけですが、今回は竪管の施工に焦点を当てたいと思います。
色々とポイントはあるの中で、最重要と言っても良い事の1つに、『枝取りの高さと方向をシビアにする』という事が挙げられます。順を追って説明していきます。
まず配管ルートか決まると、各階の枝間の寸法を取る事が出来、第1にこの寸法は相当気を使って測ります、なぜなら、階数が多い場合には、1階分のズレが積み重なり、平気で10㎜以上ズレが発生してしまうためです。
次に寸法を元に加工しますが、ねじ込みの場合などは特に注意し、加工後の寸法も再度確認しておきます。(ナイスジョイントなどの場合は芯引きと切断さえ間違わなければまず大丈夫です)
そして配管作業になります。加工がしっかりとできていれば高さは割と簡単に合います。注意すべきなのは枝の向きです。枝の向きがズレていると、その先の枝の配管がかなり大変になってしまいます。(後から向きを直す事も出来なくはないですが、難易度超高いです)そのため、ヤトイ管を使用して1階ずつ確実に決めていきます。
ちなみに、高さにストイックになる理由は、やはりその先の枝管に影響が出るためです。枝についてもルートは決定しているわけですから、寸法取りと加工は竪管とほぼ同時進行で出来てしまいます。以下のアイソメからも分かる様に、もし枝取りの高さがズレると、その先の枝管の加工し直しや支持の打ち直しが発生してしまい、かなりのロスとなります。
なお、まとめて寸法取りや加工をする必要がない様な小規模な現場であれば、人数も少ないでしょうから、支持を打ちながら・寸法を取りながらの配管も
もちろんありです。状況に合わせた施工方法を採用しましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
⇒ 寸法取りの基本
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