材料の拾い方

新築工事か改修工事かに関わらず、現場で必ず発生する作業の一つが「材料拾い」です。
この材料拾い、本来は監督さんの仕事なのですが、契約上や監督の力量により、職長がやらなければならなくなる事が多いです。(ボリュームが多い場合は作業員が分担してやるケースもあります)

今回は、材料拾いの際にいかに時間を掛けずに正確に出来るか、どのような点に注意すべきかをまとめたいと思います。

パイプと継手

パイブについては、管種を間違えないのは当然として、まず重要なのは長さの測定、つまり何本注文するかです。図面や現場を見ながら測るわけですが、必ず少し多めにします。加工時の切断によって使えない端材が出ますし、最後まで何の間違いもなしに配管しきれる事はまずあり得ないからです。

それ以外にも、定尺なのか半切りなのか、鋼管の場合にはネジを切るのか否か、などの点も確認しましょう。それから継手については、特に間違いやすい継手(LLとSL、LTとSTなど)に注意して数を拾い、フランジではボルトナットやパッキンを忘れないようにします。継手も配管ルートの変更などに備えて、少し多めに注文しておくべきです。

支持金物

配管の支持を取るべき箇所というのは決まっていますから、基本的にはそれに合わせて数を拾い、少し多めの数量で注文しておきます。改修工事では、支持方法を後から考える事も珍しくなく、その場合は“仮の支持”に必要な材料を注文する事もあります。

注文時に注意すべきなのは、メッキ・ドブメッキ・ステンレスなどの材質と、作り物の鋼材は時間が掛かるという事です。配管時に作業が大きく止まる可能性があるのはこの2点の絡みが多いです。

消耗品(支給の場合)

ガラ袋や養生テープなどの消耗品についても配管に合わせて事前に揃えておきましょう。消耗品の不足により、配管が思うように進まないほどバカらしい事はありませんので。

確認しておくべき事

配管というのは、施工手順は決まっていても現場によってルールが異なる事があります。例えば、シャフト内の金物はステンレスにする、外部はドブメッキにする、継手の前後に必ず支持を取るなどです。

また、大規模な新築現場では毎日のように様々な材料が搬入されますから、置き場所を確保したり、揚重日に合わせて搬入するなどの配慮が必要になってきます。

実際のところ、材料を拾う事自体はそこまで大変ではありませんが、上記のような「仕様の確認」や「前段取り」がかなり面倒です。その辺りは、日頃から監督と友好な関係を築けているとスムーズだったりしますので、無理なお願いをされたりしても、出来る限り頑張って対応しましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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2 件のコメント

  • 配管技能検定のための演習にあたり
    配管図・平面図からの寸法、数量ひらいだしがわかりません
    土木、建築関係で大体わかりますが設備関係と少しなじまない部分があります

    参考図書もいいのがありません

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