給水・給湯の配管を行った際には、基本的に必ず水圧テストを行います。テストには、配管量が多ければ電動のテストポンプを使用しますが、配管量が少ない場合や事前に配管内を水である程度満たせる場合には、手動テストポンプを使用します。
手動テストポンプの使い方は特に難しい事はなく、桶に溜めた水をハンドルを上下させる事でホースから送り込みます。今回はその他に手動テストポンプを使う際のポイントをまとめたいと思います。
ゲージは別に付ける
テストポンプはゲージが付いていますが、通常はゲージを別で付けます。その訳は、あらかじめテスト用のゲージが用意されていたり、写真撮影をしやすくする他に、ゲージさえ付けたままにしておけばポンプは外せるというメリットがあるからです。
ホース内の空気を抜く
水圧テストで大敵となるのが“エアー”、つまり空気です。エアーは通常末端の蛇口からほとんど放出されますが、テスト時は末端を全て止水していますから、必ず溜まった空気を出す「エア抜き」が必要となります。
抜ききれない空気は蛇口などから、ごく微量漏れて圧を下げる原因となります。ですから、テストポンプで水を送る前に、一旦ハンドルを上下して水を吐かせてからゲージに接続するようにしましょう。
水が出ない時は?
テストポンプは昔の井戸のような仕組みになっていますので、ポンプ内に水が全く入っていない状態ということは空気が入っている状態であり、うまく水を送れない事があります。その際はまずエア抜きバルブと言うものが必ず付いてますので、それを開いてあげましょう。
それでも水が送れなければ、ポンプの蓋を外して取水の口を確認してみてください。逆流防止の役割を果たす“玉”のようなものが食いついて動かなくなっているかもしれませんので、コンコン叩いて動くようにしてあげましょう。(長い間使っていない時などにあり得ます)
以上が手動テストポンプに関するポイントになりますので、テスト時の参考にして頂ければありがたいです。ちなみに、水圧テストの際にはゲージに付いているボールバルブも必ず漏れがないか確認するようにしましょう。配管と関係ない部分で圧が落ちるのはもったいないですからね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
コメントを残す