こんな職長はみんなに好かれる! メンバーの心をつかむ心得4選

毎日の作業において、職長の存在は非常に重要ですよね。
特に人数が多い場合は、材料の管理・道具の使用・監督との連絡などを各職人が好き勝手にやってしまうと、間違いなく現場がめちゃくちゃになります(汗)

職長が各職人に作業指示を出し、不明点は職長に確認するよう統一しておくのです。

ここでいう職長というのは、立場上の職長(大手現場のサブコンの職長)というよりは、実際に作業をする上でのリーダーとなる存在の人です。

私もこれまでにいくつかの現場で職長としての立場を経験してきましたが、正直なところその度に新たな発見があり、難しさを実感しています。それでも現場が無事におさまった時の喜びはひとしおです。

そんな職長について常に感じることなのですが、こうすればメンバーが気持ちよく作業をしてくれるなとか、メンバーとしてやっていて「この職長はない!」と思うことがあります。

そこで、今回はこれまでの経験を活かし、職長としてメンバーの心をつかむための心得として、4つをお伝えします。

どれも基本的な事項ですから、ぜひ明日から実践してみてください!
(職長ではない方もこの記事を踏まえて職長さんと接してみてください)

1.時間の管理はきっちりやる

時間を守る人が信頼されるというのは、みなさんもお分かりだと思います。逆にいくら仕事ができても時間にルーズな人は、もちろん信頼されないですし、ちょっと距離をおきたくなります。

職長は「時間管理」も大事な仕事の1つですから、時間にしっかりしていなければなりません。
遅刻をしたり人を待たせたりしないのは当然として、作業時間の管理は大切です。

「一服しましょう!」「お昼ですよ」「そろそろ片付けましょう」などと声をかけて、メンバーみんなで足並みを揃えるわけですね。

悪い例としては、職長自身も作業をしている場合に、自分の作業のキリが良いタイミング(定まっていない)で休憩や片付けに入ることです。

人間は常に考えながら作業しており、そろそろ一服だからここまでキリ良くやっておこうとか、そろそろ作業終了だろうから使わない道具は片付けておこうなどの”予測”をし、それに合わせてやる気や集中力の波が動きます。

にも関わらず、10:10を過ぎても一服の声が掛からなかったり、17:00を過ぎて片付けの声が掛からなかったりすると、「あれ? まだ一服(片付け)じゃないのかな?」とソワソワしてしまいます。

この間は集中が切れていますから、作業性は極端に落ちます。
よく一服前や休みの前日に怪我が多いと言われますが、そんな集中力の低い状態を長引かせることにつながるのです。

いつ終わるか分からない、いつ区切りとなるのか分からない作業って苦痛ですもんね。ですから、一服や作業終了時間はできるだけきっちりとしている方が良いのです。

もしどうしても自分が管理し切れない時は、作業に入る前に各自で休憩してもらうよう伝えておきましょう。

2.伝えるのがうまい(声や説明の仕方)

配管工(職人)の仕事は危険作業も多いですから、作業内容や現場の危険箇所をしっかりと伝えなければ、時に大きな事故になり得ます

監督との話しや作業間打ち合わせなどをするのは職長になり、”職長しか知らない”情報も多いですから、それを共有する義務もあるのです。

しっかり伝えるにはいくつかのポイントがありますので、順番に説明していきますね。

ハキハキ喋る

現場は電動工具やクレーンの音などでうるさいですから、会議室で話しているような喋り方では到底伝わらないです。

腹から声を出し、場所に合った声量でハキハキと喋る必要があります。ゴモゴモ喋って何を言っているか分からない人や、声が大きいといっても怒鳴るような喋り方をされるのは誰でも嫌ですよね。

伝わっているかを確認する

コミュニケーションにおいて、できるだけ伝える人の方を向くのは基本中の基本です。

声も届きやすくなりますし、なんとなくでも、分かってるなとか、これは理解してないななどが相手の表情から読み取れます。寸法1つにしても”言う”だけでなく、ちゃんとコミュニケーションを取りましょう。

上から目線にならない

偉そうに上からものを言われて気持ちよく作業でくる人がどれだけいるでしょうか?

親方と新人の関係なら良いのかもしれませんが、ある程度経験を積んだ職人にそれを続けてしまうのはNGです。職長はとても大変な仕事ですが、それをやっているから偉いわけではありませんので、誰とでも対等の立場で話すことを心がけましょう。

仕様変更や他職の急な作業変更などは必ず共有する

毎日の打合せ内容や監督への仕様確認などは、職長しか知らない情報も多いですよね。全てを伝えられなくても、作業に支障が出る内容(配管の仕様変更や立入禁止箇所など)は必ず全員に伝えましょう

各メンバーが、監督に「あれ? 〇〇さん(職長)から聞いてませんか?」と頻繁に言われるようではまずいということです。

個人の考え方で「ブレ」が出そうなことは統一する

配管のやり方には人それぞれの個性が出るものです。取出し口と末端だけ決めても、配管ルートは人によって全く違ってくるわけです。

つまり、もし職長として統一しておきたいことや、現場のルールとして守らなければならない手順がある時には、確実に伝えておかなければならないのです。そうしないと、直しや出戻り作業が発生してしまうでしょう。

3.褒めるのがうまい

最近、親方に褒められた、自分が後輩を褒めたという憶えがありますか? もし無いという人は気を付けた方が良いかもしれません。なぜなら、褒める、褒められるがまったくなければ、コミュニケーションがとても乏しいものになり、不満ばかりがどんどん溜まっていってしまうかもしれないからです。

業務連絡的な配管の説明や、ダメな点を指摘されるだけでは、何の前向きさも無いばかりかむしろ関係性は悪くなっていく一方だと思います。

褒められて嫌な人はいませんし、褒めた方だって良い気分になるはずです。褒めることで、自分が相手に対して思っている感謝の気持ちを伝えることもできますし、良い点が見えてくるので好感がもてるようになりす。

「〇〇さん、綺麗な配管ですね〜、ありがとうございます!」とか「良いね〜」だけでも嬉しくないですか?

逆に「あぁ、ここはこうやって欲しかったんだよな〜」とか「なんかちょっとこの継手から折れてる」とか言われるとイラっとするだけです。

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4.作業にメリハリがある

現場は毎日常に変わり続けますから、忙しい時もあればヒマな時もあります。理想は、それに合わせた人員配置や作業工程にすることですが、なかなかそうもいきません。

そこで、作業ボリュームや人員が偏っていたとしても、メリハリをつけた作業が重要になってくるわけです。ここでいうメリハリをつけるとは、「やるべきことだけをやる」という意味です。

もっと簡単に言えば、忙しい時には前もって残業をお願いしておき、ヒマな時にはスパッと帰るということです。その他にも、もし平日に残業続きだったとしても、土曜日だけは15:00にあがるなどです。

ヒマな時にきっちり帰れる(おいしい思いができる)なら、ちょっとやそっとの残業で文句は出ません。

逆に、ヒマな日でも無駄に待機してたり、毎日片付けた後に職長が監督と話し込んでなかなか帰れなかったりすれば、いざ残業となった時に「ふざけんな!」と一斉に不満が出るでしょう。

各メンバーに集中して密度の濃い作業をやってもらい、やることが終わればさっさと帰るのが、次の日も気持ち良く作業に入れる秘訣です。

今回のまとめノート

いかがでしたか? 今回は、各メンバーをやる気にさせ、現場の作業を最大限うまく回すために職長が心得ておくことを4つご紹介しました。以外の4つです。

  1. 時間の管理はきっちりやる
  2. 伝えるのがうまい(声や説明の仕方)
  3. 褒めるのがうまい
  4. 作業にメリハリがある

全てを完璧にこなす必要はありませんし、どれか1つでも自信を持ってできているならば、メンバーからの信頼は厚いと思います。

2つできていれば、個人的にはスーパー職長だと思います。

逆にもし1つもできていないと感じた方は、現場がめちゃくちゃになる可能性を秘めていますから、ぜひ少しずつでもこの記事を参考に実践してみてください。

では、良い配管工ライフを!

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