私たち配管工が行う墨出しにも、墨つぼをはじいたり油性マジックを使ったりと様々な場面がありますが、器具付け時や露出箇所には鉛筆もしくはシャーペンを使うと思います。鉛筆とシャーペンは結構使い勝手が異なり、好みで使い分けたり、全く考えた事がないという方もいるかもしれないので、それぞれの特徴をまとめてみたいと思います。
鉛筆
墨出し専用のものもありますが、学校で使っていたようなごく普通のものでも何ら問題はありません。
☑️長所
- 安い
建築用のものでも1本当たり150円程度です。 - デザインがシンプル
表面に凹凸がないので、耳に挟んだりしても使いやすいです。 - 芯が折れにくい
普通に落としたくらいでは芯が折れることはありません。 - 芯の補充不要
シャーペンのように芯がなくなるということがありません。
☑️短所
- 削る必要がある
- ポケットなどに引っ掛けられない
フック的なものが付いていないためですが、ペンと同じような仕様感に出来るホルダーも売っています。
⇒ステッドラー ペンシルホルダー 900 25 シルバー - 短くなると使いづらい
- 意図しない色移り
ポケットに一緒にメモ帳などを入れておくと真っ黒になっている事があります。キャップをすれば良いのですが、すぐ無くしてしまうのが落ちです。
シャーペン
墨出し専用の商品が数多く出ており、デザインや使い勝手に合わせて選ぶ事が出来ます。字を書く用のシャーペンでも使えなくはないですが、専用の芯の太さが大体2.0㎜なのに対し、字を書く用は0.3㎜〜0.7㎜なので少し細いのと、すぐに折れてしまうかもしれません。
☑️長所
- 替芯が安価
太さにもよりますが、鉛筆よりは安いです。 - 押せば芯が出る使い勝手
鉛筆のように削る必要がありません。 - ポケットなどに引っ掛けられる
- 細い隙間に芯が入る
芯を長く出すことで、ミラーキャビネットのビス位置など細い隙間に墨を出すことが出来ます。
☑️短所
- 衝撃で芯が折れやすい
ただ落としただけで芯がバキバキに折れることもあります。 - デザインによってはペン差しに入らない
ものによっては太かったりごつごつしていることによります。 - ハードに使うと壊れる
現場で使っていると結構割れてしまったり埃でノックが出来なくなったりします。 - 本体が高い
総評
双方の長所と短所を見ると結局は好みの問題になるような気もしますが、私がお勧めするのは断然に鉛筆です。実は私も最初のうちはシャーペンを好んで使っていました。しかし、 なけなしの小遣いをはたいて買ったシャーペンが1日で壊れたのと、私はすぐに使えるように耳と帽子(タオル)の挟んでおくため、鉛筆しか使わなくなりました。ちなみに値段が普通のものとそんなに変わらないので、建築用の製品(芯の硬さは2H〜4H辺り)を使っています。
それから以下の製品は、鉛筆とほとんど同じ形状なのにシャーペンのように使えて更にかっこいいのでお勧めです。(私は衝動買いしたものの、なんと1日で無くすという悲劇に見舞われました・・・)
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