誰よりも仕事が速いのに掛かる時間は2倍!?

誰よりも仕事が速いのに、最終的に要する時間が平均の2倍(以上)なんて、そんな矛盾を絵に描いたような人がいるのでしょうか?

実はそんな人が実際に存在します(以下、配管工Pさん)。それも私のごく身近に・・・

具体的にどういうこと?

種明かしはこうです。段取りも良く知識も経験も豊富な配管工のPさんは、誰よりも仕事が速く毎日の作業を猛烈なスピードでバリバリこなしていきます。しかし、彼には致命的な欠点がありました。それは“誰よりも仕事が雑”という事です。

そしてそれは見た目が悪いとかそういったレベルではなく、面倒な手直し工事を量産するのです。しかもそのほとんどが行程に追われていてクソ忙しい時や、仕上がって隠蔽されてしまった後などに発覚します。結果的に以下の超簡単な方程式が成り立ちます。

誰よりも速い作業時間➕間違った箇所をバラす時間➕再度正しく施工する時間=2倍以上の作業時間

現場での対策

もし配管工のPさんのような人が現場にいた場合、どのような対策を取れば良いでしょうか?答えはシンプルです。出来る限り施工させない事です。(もしとても素直な人なら注意する事も効果的かも知れませんが、職人は頑固者が多いので難しいでしょう)

とは言え、全く仕事をしないわけにはいきませんから、雑作業的な事をやってもらうのがベストです。この辺は職長さんの手腕が問われるところでしょう。私の身近にいる配管工のPさんは、細かいものも含めると7割くらいは直しが発生しますから、私も他の職人仲間もやってもらう事を考えるのに苦労しています。

そしてもう一つ大切なのが、配管工のPさんの施工がまずい事を常に意識しておき、施工後の確認を行う事で早期に間違いを修正する(してもらう)事です。さすがのPさんもその場で指摘されれば直さざるを得ませんし、早めに発見する事で他業種との絡みをさほど気にする事なく直せますしね。

ちなみに、私が職長をやらせてもらっている現場にPさんがいたら、直しが発生する事をあらかじめ想定し、それも見込んだ作業時間を確保するようにしています。

まとめ

理想的な話をすると、配管工のPさんは現場にいない方が良いのですが、世の中そううまくはいきません。ただ、そこで文句ばかり言っていても変わりませんので、対策で挙げた内容を出来る限り実践し、更にはPさんを反面教師として自身の施工を見直すチャンスだと思えると最高ですね。

もしあなたの現場にPさんのような人がいたら、今回の記事を少しでも参考にして頂けるとありがたいです。

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