突貫工事で1番気を付けたいこと

突貫工事」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?中にはそんなの毎回だよ!なんて人もいるかもしれません。突貫工事とはその名の通り、短期間で一気に仕上げる工事の事ですが、実際の現場はと言うと想像以上に慌しくバタついています。もし運悪くそんな現場に当たってしまったら、まず1番に確実に気を付けたい事があります。

漏水よりも恐い

それはズバリ怪我です。

もちろんスピード重視の施工による漏水事故や他職種の職人さんとのトラブルなどスムーズな現場では考えられないような事もたくさん起こります。ですが何よりも注意しなければならないのが怪我です。大小にもよりますが仕事が出来なくなってしまうばかりか会社間や職人間の信頼関係にヒビが入りかねません。

怪我というものはもちろん本人が1番大変ですが、最悪の場合は現場が止まってしまい全体に影響が出てしまうことをわきまえておく必要があります。

怪我の原因と対策

突貫工事で怪我をする原因として大きいのが「焦り」と「煽り」そして「疲れ」です。一つずつ見ていきます。

☑️焦り

まず焦りは1番分かりやすいと思います。今日中に◯◯階の天井配管を終わらせなければならない、シャフトから逃げなければならないなどはよくあり、突貫工事ではそのノルマがえげつない量だったりします。過度の焦り状態が続くことは手元が狂うばかりか心身に悪影響ですから、時には良い意味で逃げ出す(出来ないものは出来ないとはっきり言う)勇気も必要です。しかし適度な焦りは時に集中力を高めてくれますからうまく利用できれば逆に安全作業が出来るかもしれません。いわゆる”制限時間効果”というやつですね。

☑️煽り

次に煽りですが、これは1番たちが悪いです。要は次に作業を控えている大工さんなどがいつ終わるのかなどを頻繁に聞いてきたり、場合によってはフライングで作業を始められてしまい、場所を取られたりしてしまうのです。そんな時はイライラして喧嘩腰に文句を言うのではなく、逆に突貫工事の辛さを共有しフレンドリーになってしまった方が得策です。大工さんも工程に追われて焦っているのです。ムカついでも低姿勢で話せば逆に協力的になってくれることが殆どです。

☑️疲れ

そして実際は最も恐いのが疲れです。突貫工事の場合には残業が続くこともしばしばですから、どんなに体に気を使っていても疲れが溜まります。力自慢の職人でも24時間動き続けることは不可能ですし、疲れていれば当然手元が鈍ります。この対策としては作業時間を制限するしかありません。つまり人数を掛けるのです。ただしひとつだけ気をつけなければならないのは、”信頼出来る職人さん”を増員することです。責任感のない応援で来てあげてる気分の職人では逆に出戻りや漏水事故が発生する可能性があります。

最後は人間関係

私もこれまでの職人人生の中で何度か突貫工事のような現場を経験しました。その時は休み時間にちょっと目を閉じようものなら寝てしまうくらい疲れ果ているのに、いざ家で眠ろうとすると現場のことが頭の中を駆け巡り全く熟睡できないような最悪の日々が続きました。

しかしそんな時でも救いだったのは辛さを共有出来る良き仲間がいたことと、私たちの愚痴を真剣に聞いてくれる監督がいたことです。もし周囲の人達との関係が悪かったら絶対に乗り越えることは出来ませんでした。厳しい現場でも人間関係が良ければ辛さの中にも楽しさを見付けられますし、乗り越えた時の達成感も大きくなります。もちろんその方が怪我をする可能性も低くなります。

結局のところ最後にものを言うのは人間関係ですから、一緒に仕事をすることの多い監督や職人さんとは、常日頃から出来る限り良好な関係を築いていくことも大切ですね。

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