排水制限の徹底

団地などの改修工事で、排水管(竪管を含む)の更新を行う場合には、対象系統の各戸に排水制限をかける必要があります。これは、当たり前の事ですが既存の竪管を切断したり、新規配管作業中にもし排水されてしまうと、下階が「地獄絵図」になってしまうからです。例えば、誰かが「う◯ち」を頭からかぶる、洗面所がプールになるなどです。そこで、排水制限を徹底すべく、事前に抑えておくべき点と作業中にお客さんに誤って流されないためのポイントをまとめておきます。

事前のお知らせを確実に行う

これは監督さんの仕事です。団地などであれば、工事開始時に全体の工程を掲示板に貼り出すでしょうし、戸数が多い場合には説明会を開催したりもします。その際に説明をするのもそうですし、各系統の作業日の何日か前にお知らせを直接説明しながら手渡す、不在ならばポストに投函するなどして、確実に排水制限の旨を伝えます

 

作業前にもお客さんに一言伝える

作業日には、作業開始前に直接お客さんに「今から作業を行いますので、流しと洗面と・・・は排水しないでください」と伝えます。ほとんどのお客さんが事前に理解してくれているため問題はないのですが、稀に説明会にも来なければお知らせも全く見ていない遠いう方もいますので、念押しで伝えるわけです。

 

排水制限の札を用意しておく

排水制限場合によっては、系統が分かれていて、洗面はダメだけど流しは大丈夫という事もあります。その場合は説明がややこしいので、排水制限の札を用意して制限箇所の蛇口に掛け、札が掛かっている箇所のみ流さないように伝えます。
(札は監督さんに用意してもらいましょう)
くれぐれも札をかけ忘れないように注意しましょう。

 

作業箇所を養生で囲う

部屋内の枝配管を合わせて更新する場合には、良い意味で「お客さんを作業箇所に近づけない」ような養生をしてしまうのも手です。(マスカーでカーテンをかけてしまうなど)
蛇口に近づけなければ、間違っても流される事はありません。養生を勝手に突き破って中に入ってくるお客さんは、そうはいないでしょう。

 

洗濯機の自動排水に注意

これは特異な例ですが、入室した時に洗濯機が回っている事に気付かず、または回っていても気に留めずにスルーしてしまうと、ちょうど既存の竪管を切断した時に自動排水される何て事があります。そんなバカな話ないだろうと思いますが、私も過去に2度経験しています。
ですので、私たちは入室後にお客さんに断って洗濯機のコンセントを抜いてしまいます
以上の事項を徹底しておけば、まず作業中に排水されてしまうことはないでしょう。
ただし、何が起こるかわからないのが実際の現場ですから、緊急時に備えてウエス・バケツ・ポリスリーブなどを用意しておいた方が良いかと思います。
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