仮設材や養生をバラしたら必ず現状復旧!

新築現場だ特にですが、作業の関係上足場をバラしたり養生を剥いだりしなければならない事があります。そうしなければ作業が出来ないわけですから、仕方のないことです。しかしながら、何でもかんでも自分のやりたいようにやって良いわけではありうません。足場や養生をバラす際には次の2点を必ず守る必要があります。

  • 施工した人にバラして良いか確認を取る
  • バラした場合には必ず現状復旧する

これらを厳守しないと、施工した人に怒られるとかいった事よりも、問題なのは事故が起こる可能性が高くなってしまう事です。

足場が邪魔なケース

例えば、配管を壁から突き出す際に、足場の一部が邪魔になる事はよくある話です。ブレス部分が当たるくらいならまだいいですが、自分ではバラせそうにない箇所や構造的に取ったら危なそうな箇所が邪魔になってしまう事もあります。そんな時は、まず監督に連絡し鳶さんにバラしても大丈夫か、またはバラしてもらう事が出来るかを確認する必要があるわけです。

そして配管作業が完了した後に必ず元に戻さないと(場合によっては違う形で復旧)、転倒・転落・足場の崩落などの危険性が高まります。もしその付近で事故が起これば、バラした事が直接的な原因でなくても、後々来る労働基準監督官の印象は最悪でしょう。

これは足場に限らず、ローリングタワーや仮囲いなどについても同様です。自分でブレスや手すり一本でも外した場合には必ず元に戻すか、戻せない場合には監督に報告して指示を仰ぎましょう。とにかく一番まずいのは、バラしたものをそのまま放置することですので、それだけは絶対にやめましょう。

養生が邪魔なケース

立ち入り禁止の表示がありバリケードがしてあるけど、どうしてもそこを通らないと作業が出来ない、窓がブルーシートでがっちり養生されているけどそこしか材料を渡せる場所がないなど、養生を一旦バラして作業させてもらう事も少なくありません。

立ち入り禁止

その際もまずはその養生をバラしても大丈夫か、立ち入り禁止表示があるなら一時的に入っても大丈夫かなどを確認してから作業します。そして作業完了後には確実に復旧する(またはお願いしてやってもらう)事です。

養生を取ったままにしておいて仕上げ物が傷つく、立ち入り禁止表示を勝手に動かしてしまい、そこに侵入した人が事故を起こすなどの最悪のケースも想定されますから、肝に銘じておきましょう。

 

今回取り上げた『現状復旧』というキーワードはとても重要なので、現場の朝礼や打ち合わせでも監督から口酸っぱく言われます。ただ、現状復旧し忘れると言う事は、一歩間違えれば大事故に繋がるのは事実ですから、バラす時に油性マジックで手に書いておくとか、スマホでリマインダ登録してしまうなど工夫をして確実に行いましょう。

それでは、ご安全に!

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