ビスの種類に合った打ち方が出来ていますか?

現場で作業をする中で何らかのビスを打つ機会は多いかと思います。この“ビズを打つ”という作業は簡単なようでとても奥が深いです。もしビスの打ち方を間違えると、他業種の職人さんに迷惑をかけてしまったり、最悪のケースでは配管支持の脱落や器具の破損などの可能性もあります。

そこで今回は、配管工として最低限押さえておくべきビスの種類と打ち方をまとめておきたいと思います。

ノンプラグビス(ノンカールビス)

その名の通りプラグ(カール)を使わなくても、下穴を開けることでコンクリートに直接打つことができる大変便利なものです。

指示金物やモールなどコンクリート面に何かを止めるには、施工も簡単なので重宝します。ただし、最後まで入った後に締め続けたり、同じ穴で打ち外しを何度も繰り返すと効かなくなりますので注意しましょう。
ビスが効かなくなった時の対処方法

コーススレッド

基本的に木材に使用するビスです。

配管作業においては、木下地に指示金物などを固定したり、垂木などを使って下地を固定したりするのが主な使い道かと思います。半ねじタイプと全ねじタイプがありますが、特に理由がなければ半ねじタイプにしましょう。(木同士の締結が出来ないため)

軽天にそのまま打つことも可能ですし、裏ワザ的な使い方として、ブロックに下穴なしで打つと最初の1回は効かせることが出来ます。

テクスビス(ピアスビス)

金属板にそのまま使用できるビスです。

流し台やホーロー製の洗面台などに、下穴を開けずに直接打ち込むことが出来ます。使用の際に特に気を付けたいのは、金属板が削れることによる切粉の処理と、ビスの先が高温になることによる火傷です。また、金属を削るためにビスの真上からしっかりと押す力が必要なのと、あまり高速回転させないようにするのがスムーズに打つコツです。

厚みがあるものに対しては下穴を開けるなどの対応も必要になるかもしれません。

コンパネビス

こちらはコンパネ専用のビスになります。

下地や掘削箇所の養生のためにコンパネを打ち付ける事が結構あります。特に下地としてボードの代わりにコンパネを入れるケースでは、仕上がり面(その面にクロスを貼る)に少しでもビスが出っ張ってしまう事は許されません。その点コンパネビスは、自然に少しめり込むような形になるので便利です。

ボードビス

スタッドや間柱に石膏ボードを取り付けるためのビスです。

配管工である私達がボードを貼る事はほとんどありませんが、直しのために一旦ボードを剥がしたりした時の復旧や、開口部の仮ふさぎなどで機会はあります。打つ時の注意点としては、インパクトで力任せに打ち込むとビスの頭がボードを貫通してしまいますから、適度な位置で止める事です

軽天ビス(軽天同士を止める小さなもの)

こちらもあまり使う機会はありませんが、ライナーにハマっているスタッドが動かないように固定したり、軽天材で下地を組む時などに使うかもしれません。

つまりは、巻き出し配管で壁の中に配管を埋め込むようなケースです。

この時絶対にNGなのが、ボードを貼る面にビスの頭が出っ張る事です(ボードがうまく貼れませんからね)。その点、普通に打てば出っ張る事はありません。

 

以上が、ビスの種類による打ち方の違いになりますので、作業の参考にして頂けるとありがたいです。

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