ネジの調整と保護

ねじ込み配管の場合に、加工で1番大事な事は何でしょうか?
寸法を間違えない事はもちろん大事ですが、1番大事なのはネジの調整です。なぜなら、ネジの調整次第で飲み込みが変わってしまいますし(つまり芯引きが変わる)、配管のし易さ(ねじ込みの加減や微妙な角度調整)が違ってくるからです。

とは言っても、ネジ調整自体は最初にやってしまえば、それ以降はほとんどいじらなくて大丈夫です。では実際に感覚としてどのくらいのネジにすれば良いかといいますと、個人的には「手で限界までねじ込んで3山余る程度(継手側)」です。
※ネジ切り自体の操作については種類によって異なるため、現場で確認をお願いします。

理想はネジゲージがあればよいのですが、私の経験上、現場に全てのサイズのゲージがあったためしがありません。ですので、この「3山」の感覚を知っておくと便利かと思います。

また、ある程度まとめて加工する場合には、加工した管をすぐに使わないケースも出てきます。その場合、ネジ切りした部分はメッキが剥がれておりすぐに錆びてしまいますので、防食テープを巻くなどして保護しておきましょう。

※定尺について※

定尺の管は注文時に両端をネジにするか未加工にするかを選択できます。(出来ないこともあります)
両端がネジになっていると一見楽なように感じますが、実際には硬かったり柔らかかったりで使えない事も多いので、個人的には未加工の方が良いと思います。

また、両端がネジの場合には保護のためにソケットが付いてくる事がありますが、このソケットは保護が目的のものなので、配管に使用するのは避けた方が良いでしょう。

以上がネジの調整と保護のポイントになりますので、ぜひ現場で意識してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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