ねじ込み配管の教科書になる! 写真とイラストで分かりやすい配管本

配管工(職人)の世界では、どうしても仕事を覚えるのに「現場で実際にやってみないと分からない」ことが多いです。

配管は体を使っってやるものですから、座って講義を受けていたところで何も覚えられません。よく考えてみると、講義を受けるなんてはの特別教育や技能講習の時だけですね(笑)

ただ、そんな配管工の作業に関しても「施工のために役立つ本」というのはあります。その中でも今回は、配管の専門書としては珍しく普通のビジネス書などと同じくらいの価格で手に入る、写真やイラストを豊富に使って配管作業を解説した「目で見てわかる 配管作業 Visual Books」をご紹介します。

まだ配管に触らせてもらえない新人配管工の方~2年目くらいの方に特にお勧めできます。もちろん、ある程度経験を積んだ方でも手順の再確認にはなりますし、知らなかった点やなるほど! と思える点があると思いますので、興味がわきましたらぜひ読んでみてください。

1.全体的な構成

本書は、具体的な施工方法が中心にはなっていますが、配管とは何か? というところから、部材の説明・テスト関係や施工中の安全管理に至るまでが全体的に網羅されています。

 

以下目次より抜粋です。

第1章 配管工事の世界

第2章 配管工事を支える補助部材

第3章 配管材料別の加工および接続法

第4章 配管の気密試験・耐圧試験

第5章 配管工事 施工・管理上の留意点

本書目次より抜粋

 

どのページにも写真やイラスト・表などが散りばめられているので、読んでいて飽きません。中でも著者の1人である瀬谷昌男さんが描くイラストはどれも味があって面白いです。巻末の略歴によると、瀬谷さんはイラストレーターなどではなく生粋の「設備マン」のようで、それがまたスゴいところです。

ボリュームとしては140ページと決して多くはありませんが、全体的に凝縮されていてよくまとまっていると感じます。

2.ねじ込み配管のボリュームが多め

タイトルにも書いた通り、本書はねじ込み配管にかなりのボリュームをさいています。143ページ中33ページ(ねじ転造を入れると39ページ)がねじ込み配管分ですから、約1/4ということになります。

 

よくよく考えてみれば、衛生配管や冷温水配管・消火配管は鋼管でやることが多いですし、接続方法もねじ込みが主です。

しかも旋盤は、バンドソーやハンマードリルなどのように「1度使い方を覚えれば大概のことはできる」というものではありません

シビアなねじ調整・配管サイズによるダイヘッドの交換・ニップルや真物のねじを切る時のコツなど、しっかりと基礎を身につけた上で応用もできないと、おかしなネジが出来上がり即漏水につながってしまうのです。

他の接続方法としては、溶接・ハウジング継手・銅管のはんだ付けとろう付け・塩ビ管のノリ付けとゴム輪接続などがまとめられています。

継手の紹介程度で終わっている種類もあります。MD継手やノリ付けは結構現場で施工しますから、もう少し詳しくても良いのかなと思いました。

3.ここがオススメ!

私がこの本をお勧めする理由は3つあります。順に説明します。

3-1. 写真やイラストが豊富で分かりやすい

「1.全体的な構成」の繰り返しになりますが、本のタイトルに“Visual Books”とある通り、目で見て分かる内容になっています。

元々、施工方法を文章だけで説明するには無理がありますから、写真があるのは当たり前といえば当たり前なのですが、それ以上に各写真に付加されている説明書きで分かりやすくなっていると感じます。

 

そしてやはりイラストは味があります。写真では伝えきれないような内容が伝わってくるのです。パイプやバルブに顔があったらこんな感じなんだろうなぁと思わずニヤリとしてしまいます。

3-2. ポイントが明記されている

ところどころ、施工のポイントとなる点が「ここがポイント!」と明記されています。

 

そんなこと分かってるよ! と言いたくなるような内容でも、それを“刷り込む”ことが重要なのです。

人間は機械ではありませんから、当たり前のことをいとも簡単に忘れることがあります(汗)

私たち配管工の作業は、「当たり前のことを忘れる→重大災害」ということもあり得ますから、ポイントを頭に焼き付けることは大事なのです。

3-3. 「ひとくちコラム」が雑学として面白い

どのような種類の本にも、章末にコラムが載っていることがあります。実際、コラムが1番面白かったり、読み終わったらコラムしか頭に残ってなかったなんてこともあります(笑)

そこまでのものではないかもしれませんが、配管に関するトリビア的なことなんて、普通に作業しているだけだったら聞く機会なんてありませんよね? そんな意味でもこの「ひとくちコラム」は新鮮です。

今回のまとめノート

配管の施工は現場で覚えるのが1番早いですが、基本的な内容や施工の流れを理解するのには本も活用できます。

今回は、特にねじ込み配管の教科書になる「目で見てわかる 配管作業 Visual Books」をご紹介しました。

この本をお勧めできる理由は以下の3つです。

  1. 写真やイラストが豊富で分かりやすい
  2. ポイントが明記されている
  3. 「ひとくちコラム」が雑学として面白い

専門書としては珍しく、普通のビジネス本またはちょっと高めのランチくらいの金額で買えますから、興味が湧いたらぜひ買ってみましょう!

では、良い配管工ライフを!

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です