これだけは押さえておきたいポリ管のポイント

最近では都営住宅でも給水・給湯管にポリ管が採用されるようになり、その有用性が認識されるようになってきました。ポリ管は柔軟性や耐久性が優れている上に施工が容易であるため、マンションの専有部や戸建では一般的に使用されています。

ポリ管

ポリ管の種類

一口に「ポリ管」と言っても何種類かありますが、部屋内の給水・給湯に使用するのは以下です。

☑ポリブデン管

広く使用されている管で、管の色が黄色く、メーカーによっては一定間隔で線がふられているものもあります。使用する継手は、差し込むだけのものが多いですが、専用工具でかしめるものもありますので、各メーカーの施工要領をよく確認して作業しましょう。

☑架橋ポリ管

こちらも広く使用されており、管の色は白く、基本的には湯・水が区別できる色の被覆が付いています。継手に関してもポリブデン管と大差ありませんが、ポリブデン管用のものが使えるわけではありませんので、材料注文時などには注意が必要です。(共通使用可能な継手もあります)

☑エルメックス

給水用は緑や青、給湯用はオレンジや赤の色が付いており、ポリブデン管や架橋ポリ管と比べて少々硬い管種です。接続は基本的に電気融着ですので、専用の機械が必要です。マンションでは、プレハブであらかじめメーターから各器具の末端までが融着済みのものを使用することもあります。

必ずまっすぐに切断する

これは基本中の基本なのですが、継手の種類に関わらず専用のカッターを使用してまっすぐに切断しましょう。(専用のカッターを使えば、バリが出ることはありません)
ポリ管は普通、巻きの状態で出荷されてきますので、切断時は曲がりの癖を伸ばして切ることがコツです。

曲げ半径に注意

ポリ管は継手を使わずに曲げる事が出来るのも利点です。ただ、直角に曲げて良いわけではなく、最小曲げ半径が決まっていますので、強引に曲げて扁平したり折れたりしないように注意が必要です。管の径や種類によって最小半径を覚えたり測ったりするのは非効率ですので、ポイントとしては、端材を利用してどのくらい曲げると扁平したり折れたりするのかを試し、それよりも十分に余裕を持つように意識すればまず問題ありません。

切断・切削工具の使用と熱に注意

柔らかく容易に曲げられるということは、それだけ傷付きやすいのも事実です。例えば、レシプロソーやサンダーの刃がちょっと当たったり、コンクリートを切削した直後のキリが触れたりすると、すぐに切れたり穴が開いてしまいますので注意しましょう。

以上3点はポリ管の施工時に確実に押さえておきましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました。

エルメックス

 

✔ポリ管の施工に便利な道具

記事中に出てきた専用のカッターですが、ポリ管カッターとか樹脂管カッターと呼ばれるものです。塩ビ管カッターと兼用できるものが多く、既に塩ビ管カッターを持っている方はもちろんそちらでも切断可能ですが、狭小個所での使用などを考えると細物用を1つ持っておくことをお勧めします。

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