この3つは押さえたい!配管に欠かせないラチェットレンチのサイズ

配管工ならラチェットレンチはいくつかのサイズを揃えておくべきです。なぜなら配管のときに使うサイズは1つではなく、複数使うケースがほとんどだからです。例えばMD継手を使った100Aの天井配管を思い浮かべてください。フランジのボルトは17㎜ですが、吊りバンドのナットのサイズは13㎜です。オールアンカーを使って支持するとなると14㎜も必要になるかもしれません。

ラチェットは本当に優れた機能であるため、うまく利用すれば作業スピードが格段に速くなります。つまり、締め付けるボルトやナットの数が多くなるほど、作業時間を短縮できるのです。

今回は各サイズをどのような配管に使用するのかをまとめます。(対象となる配管は、マンションや病院などの衛生配管です)

1. 絶対に押さえておきたいサイズ3種類

まずは多く使う代表的な3サイズ(17㎜、13㎜、10㎜)についてです。これらのサイズは頻繁に使うので腰道具として常に持っておくことをお勧めします。なお、文中には例として「MD継手」がよく出てきますので、よく分からない方は以下の記事を確認してください。

1-1 3分のナットや多くのバンド類に使用されている「17㎜」

最も多く使うのが17㎜です。まず配管の支持に欠かすことのできない“W3/8”(3分とも呼ばれる)のネジに対応するナットが17㎜です。

W3/8のネジについて

W3/8というのは、ウィットネジの頭文字であるWと、ネジサイズである3/8インチを意味しています。ウィットネジの詳細については本記事の内容と逸れるので省略しますが、3/8インチというと約9.5㎜のネジになります

また、冒頭に例で挙げたMD継手のフランジについては、75A100Aのナットが17㎜です。その他にも、足場材のクランプ(たまに自分で移動しなければならないことがあります)・Uボルト(バンド)・レベルバンドのナットはほとんどが17㎜です。

足場材クランプのナット部分

レベルバンドのナット部分

配管内容によっては、17㎜のラチェットレンチがないと仕事にならないこともありますから、確実に持っておきましょう。

1-2 吊りバンドや器具に多い「13㎜」

配管の支持金物に多く使われているのが13㎜です。例えば吊りバンドをはじめ、立てバンドや床バンドなどで広く使用されています。また、MD継手のフランジでは、32A40A50A65Aのナットが13㎜です。

吊りバンドのナット部分

その他にも、便器本体とロータンクをとめているナット(古いタイプの便器)や、流しの水栓に13㎜のナットが使われていることも多いです。

1-3 細物のバンドや器具に多い「10㎜」

20A50A程度の細い配管は、支持金物に10㎜が使用されています。また、便器の本体を床に止めるビスやロータンクを壁に取り付けるためのビスは、プラスと六角の両方使えるようになっており、六角部分は10㎜です。

便器固定用のビス 卵型のカバーを取ると六角になっている

ロータンク壁固定用のビス

2. その他によく使うサイズ

先に挙げた3種類ほどではないものの、使う機会の多いサイズを数種類ご紹介します。こちらは常に腰道具として持ち歩く必要はなく、使う時に用意すれば良いと思います。19㎜よりも大きなサイズになるとさすがに重たいので、常に持ち歩くというのは現実的ではありません。

2-1 太物で活躍する「19㎜」

MD継手のフランジでは、125A150Aのナットが19㎜です。ねじ込みフランジでは、20A25Aなど小口径のボルトナットが19㎜です。腰道具として持ち歩けるのは、19㎜くらいまでが現実的です。

2-2 オールアンカーに欠かせない「14㎜」

配管の支持によく使うオールアンカーですが、ネジの径や長さによって多くの種類があります。基本的には3分に相当するM10を使用し、ナットのサイズは14㎜です。また、古い吊りバンドは14㎜が使われていることが多いです。よって、古い配管を撤去するときや、吊りバンドを再使用するときなどは、用意しておいた方が良いかもしれません。

オールアンカー

2-3 ホースバンドを締めるなら「8㎜」

アキレスジョイントやホースバンドはプラス(マイナス)で締め付けることもできますが、ねじの頭は8㎜の六角になていますから、ラチェットレンチを使用した方が確実かつ速いです。

アキレスジョイントのナット部分

ホースバンドのナット部分

2-4 フランジのボルトナットといえば「22㎜、24㎜、27㎜、30㎜」

ねじ込みフランジや加工管のフランジに使用するボルトナットは、よほどの大口径でない限り22242730㎜のいずれかです。ただ、このサイズになったら、必ずしもラチェットレンチを揃える必要はないと思います。なぜなら、もの自体もかなり大きく高価になりますし、締め付けのほとんどはインパクトレンチなどの電動工具で行うからです。

3. まとめ

今回は配管なら揃えておきたいラチェットレンチのサイズについてまとめました。例に挙げた他にも考えられる作業場面はたくさんあり、使うラチェットレンチのサイズは違ってきます。本記事の内容を参考に、自分がよく行う作業を思い浮かべ、よく使うサイズを揃えましょう。ラチェット機能を十分に活用し、快適により速く作業する手助けとなればありがたいです。

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