【配管工具レビュー】狭小箇所の吊りに最適な「TOP ショート吊バンドレンチ」

吊りバンドを扱う配管工にとっては、「バンドレンチ」が重宝しますよね。吊りバンドは今後も無くなることはないでしょうから、バンドレンチも腰道具から消えることはないでしょう。

そんなバンドレンチにショート版で片口スライドの新しいタイプが出ました。その名も「TOP ショート吊バンドレンチ」です。

今回はこちらの工具をレビューします。

1.「TOP ショート吊バンドレンチ」の特徴

TOPさんの製品で代表的な、両口の吊りバンドレンチを既に使用ている方も多いかと思います。

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口が長いので配管を吊っている状態でも吊りバンドのナットを締めやすく、柄に付いている12㎜のメガネレンチでタンバックルのナット部分を回せます。

吊りバンド(立てバンドも可)の扱いに特化した、非常によく考えて設計されているレンチです。

ショート吊りバンドレンチの特徴は両口のタイプと比較して、短い・軽いです。そして最大の特徴は、なんと言っても片口のスライド2サイズ(13㎜と10㎜)だということです。

ラチェット部のギア数や切替、メガネレンチ部の使い勝手は両口タイプと変わりません。

2.「TOP ショート吊バンドレンチ」のイマイチな点

元々両口のオーソドックスなタイプを使っている方は、最初の使い心地に戸惑うかもしれません。両口から片口になりますから、それだけでもアレ? と思ってしまいます。特に以下の点は片口とスライドの宿命とも言えます。

逆側をつまんで回せない

ナットの締まりが緩いうちはラチェット機能が効きません。そこで両口の場合はナットにハメた逆側を指で回してある程度締めるわけですね。

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ショート吊りバンドレンチは片口ですから、もちろんこの動作ができません。もしラチェット機能が効かないくらい緩い場合は、内側の黒い部分を指で押さえて効かすようにしましょう。

10㎜が感覚的に使いづらい。

こちらもスライドタイプの宿命です。内側の10㎜部分は隠れているので、ナットにハマっているかが外からは分かりません。つまり、うまくハマっていないと空回りしてしまい、一向にナットが締められないのです

空回りしているかハマっているかは、1度回してみれば手の感覚で確認できるので、この点は慎重にハメる以外にすべはありません。

3.「TOP ショート吊バンドレンチ」のオススメな点

私自身、使い始めて3ヶ月経ち、オススメできると感じる点がありますので挙げていきます。

狭い箇所で使える

とにかく狭い箇所で使えるのは大きいですね。両口の場合、壁際や他の配管が近接していると、逆側の口がぶつかってしまって、せっかくのバンドレンチが使い物にならないことがあります。

その点、片口では本体の厚み分が入ればナットにハメて回すことができるのです

バンドレンチはバンド以外のナット(細物のMDなど)を締めるのに使うこともありますから、狭小箇所で使えるのは本当に便利です。

持ち替えやギアの操作が不要

回転方向の切替には、首元に付いているスイッチを使用します。

スイッチは1つですから、両口の場合はそれぞれの口が逆方向となります。例えば、13㎜側で締め方向なら、ひっくり返して10㎜側をハメると緩め方向となっているのです。

この点は一見大したことないように感じますが、吊りバンドのナットサイズが10㎜と13㎜の配管を同時に進めるような場合には、毎回切替が必要になってくるので、煩わしく感じることがあります。

その点、片口ならどちらのサイズでも1方向ですから、切替をほとんど気にすることなく作業できるのです。

吊りタンに引っかかって落ちない

柄の末端についているメガネレンチは、特殊な形状をしています。これはTOP製ならではで、吊りタンに引っかかって落ちないのが大きな特徴です

そして絶妙な角度がついていますから、ラチェット部が配管にぶつかることなくクルクルと回すことも可能です。

両口タイプと共通の機能ではありますが、他社製品と比較して使いやすいと感じています。

4.「TOP ショート吊バンドレンチ」を買うべき人

既に両口タイプを使っているけどそれでも必要? と思う方に、ショート吊バンドレンチをお勧めできる方をまとめておきます。

まず、ほんの少しでも腰道具を軽くしたいと思っている方は、両口タイプより若干軽いので検討の価値はありです。

また、狭い箇所での作業が多く、両口タイプが入らないことにイライラしていた方にもお勧めです。

新築工事では両口、狭小箇所が多い改修工事では片口と、使い分けるのも手ですね。もちろん、片口で若干短めであることから、〇〇差しへの収まりも良いです。両口だと三丁差しに入れておくと、となりの工具とカチャカチャ当たって収まりが悪かったりしますからね。

ちなみに、価格として決して安くはありませんが、両口タイプとほぼ同じです。長く使い続けられるモノですから、持っておいても損はないかと思います。

今回のまとめノート

配管工なら吊りバンドは必ず扱いますから、吊りバンドレンチは欠かせない工具です。

今回はそんなバンドレンチの片口版である「TOP ショート吊バンドレンチ」をご紹介しました。

特に狭い箇所でバンドのナットを締めたい方、ぜひ1つは持っておくことをお勧めします。

では、良い配管工ライフを!

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6 件のコメント

  • お疲れ様です❗
    車(作業車)等の収納についても教えて頂きたいです
    よろしくお願いします。

    • ゆうちんゆうさん、コメントをありがとうございます。
      作業車の収納ですね。
      ただ、申し訳ありません、訳あって、ただ今記事の更新をストップしているのです。
      また再開しましたら、まとめさせて頂きます。
      よろしくお願いします。

  • 銅管のロウ付けについての見解を教えて欲しいです。
    最近では滅多に銅管のみでの配管は行わないと思いますが、(ネジ込みへの変換、アバカスでステン薄肉への変換等)お客様の要望があれば施行する機会も少なからずあることもあります。
    昨日施行した時いつも使っていたトーチランプを紛失していて代わりで購入したトーチランプが火力がかなり出るものだったのですが、いつも通りの感覚で配管をやって湯を張ったら20箇所程継手を使った中で3箇所漏れました。原因はフラックスの炭化でした。
    私は先輩にソルダーを流すタイミングは感覚で覚えろと言われてそれ以来ずっと感覚で上手くいっていたのですが、昨日の事があり自分の中で決まりを作って施行したいと思ってコメントしました。
    長文失礼しました。

    • 白目くんさん、返信が大変遅くなり申し訳ありません。
      私自身、銅管をバンバンやっているわけではないですが、親方や先輩からは、とにかくフラックスの塗布は大事だと言われます。
      実は私も漏水の経験がありますが、その時の原因は、既存管を切断してつなぎ込んだ際、切断箇所がいびつになっていたことでした。
      トーチランプで銅管を炙る際は、炎の色が緑になることを目安としていて、出来るだけハンダを炎の反対側から流すようにはしています。

      あまり経験がないため、このくらいですが、参考になれば幸いです。
      よろしくお願いします!

  • いつも見ています!
    自分はこの業界に入ったばかりなので勉強になります!
    活動を応援しています!これからも続けていってほしいです!

    • たけさん、コメントをありがとうございます!
      最近ブログにあたる時間が無いほど配管が忙しくなってしまいまして、返信が遅れて申し訳ありませんでした。

      コメント非常に嬉しいです!
      これからも何とか隙間の時間で更新していくようにします!

      よろしくお願いします。

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