あなたの腰道具には「カラビナフック」ついてますか?
カラビナフックとは、少し大きめのカラビナが溶接やリベットなどで取り付けられている金具のこと。
腰袋や〇〇差しと同様に、ベルトに通して使うことができる仕組みになってるものです。
他にもベルトを通す部分が布でできているタイプなどもありますが、とにかくこれが便利で、私にとってもなくてはならない存在となっています。
そこで今回は、このカラビナフックを使いこなすための4つのヒントをご紹介します。
腰道具に取付けられるカラビナフックの種類
まずはカラビナフックの種類としてどのようなものがあるのか、代表的なものをご紹介します。
最もオーソドックスなタイプ
まずは少し大きめのカラビナが取付けられている、最もオーソドックスなタイプです。
カラビナがリベットで取付けられていて左右に動くタイプと、溶接で取付けられていて動かないタイプに分かれます。
自在タイプ
カラビナが左右に自在に動く作りになっています。
自在に動く作り上、ベルトを通す部分の幅が広くなっていますから、その分他の腰道具を下げる幅が制限されます。
その代わり、使わない時はたたんでおけばコンパクトですし、PSなどの狭小箇所に入る際に省スペース化できますね。
もちろん、たたんだ状態での道具のつけ外しはしにくいです。
固定タイプ
カラビナの向きが完全に固定されている作りになっています。
たためない分、狭小箇所に入った時にカラビナが引っかかることもありますが、本体の幅が狭く非常にコンパクトです。
カラビナの向きがベルトに対して必ず垂直になっているため、道具をひっかけたり外したりする動作はしやすいです。
ダブルタイプ
カラビナがダブルで付いているタイプです。当然幅は広くなりますが、その分たくさんの道具を吊り下げられるのは間違い無いですね。
オーソドックスなタイプと同様に、カラビナが自在に動くタイプと固定のタイプがあります。
多用途タイプ
カラビナ以外のフックが付いていたり、軽量でキーホルダーが付いているタイプなどがあります。
カラビナに吊り下げられないような工具も収納できるタイプです。
布製のベルト通しに小さめのカラビナフックがついているタイプは、少し小さなものを吊り下げるのに向いています。
工具を吊り下げる
さて、本題の使い方ですが、1番多用するのはやはり道具を掛けることではないでしょうか。
例えば、下のようなビットホルダーを下げてよく使うビットを何種類かぶら下げたり、板ラチェットやモンキーをぶら下げることも多いです。
カラビナ自体もある程度の太さがありますので、何でもかんでも引っ掛けられるわけではありません。
つまりカラビナより細い穴のものはダメなわけですが、以下のようにインシュロックを使うなど工夫次第で可能なケースもありますよ。
写真は、17㎜の板ラチェットとモンキーにインシュロックを通したものを引っ掛けています。
モンキー自体にも穴は開いているのが分かりますが、スムーズに付け外すのは困難な大きさなのです。
何をぶら下げるかは自由でも、付け外しが困難になるくらいぶら下げすぎることだけは避けましょうね。
ちなみに、ビットホルダーは少し価格は高くなりますが、ワンタッチで抜き差しできるタイプがおすすめです。
落下防止ワイヤーを掛ける
高所での作業が多い方は、腰道具を落とさないように「落下防止ワイヤー」を付けていることが多いかと思います。
落下防止ワイヤーは、片側を工具に、もう片側を腰ベルトに取付けておくことで、工具の落下を防止できるワイヤーのこと。
二丁差しや三丁差しの脇にカラビナフックを装着しておき、そこに落下防止ワイヤーの片側をかけておくというわけです。
ただし、次の点には気を付けてください。
- ワイヤーの先端についているフックがカラビナに通るサイズであること
- 何本も通してしまうとワイヤー同士が絡まる可能性がある
安全帯の先端を掛ける
これもよくある使い方です。
巻取り型のものなら引っ掛け側を、ロープタイプなら双方の先端を掛けることも出来ます。
安全帯は元々、D環などを付けないと先端の収まりが悪いですから、カラビナフックに引っ掛けるのは理にかなっています。
ただし許容荷重が小さいものに、ロープタイプやフックタイプの根元を引っ掛ける事だけはやめてください。
なぜなら、落下していざ体重が掛かった時に、負荷に耐えられず破損する恐れがあるからです。
ちなみに安全帯のフックを引っ掛ける用途では、タジマから専用のフックが発売されています。
本体をベルトに通さず付け外しできる作りになっている上に、結構頑丈なので最初から安全帯を掛けようと思っている方にはおすすめです。
手袋を挟む
引っ掛けるという用途以外にも、「挟む」という使い方も出来ます。
1番よく使う(使っている人を見かける)のは手袋ですかね。
これが意外と便利なのですが、意識して挟まないと写真のように一つどこかに行ってしまったり、場合によってはそっくりなくなることもあります・・・
特にフックの可動部がツルツルしていて互い違いのタイプ(冒頭の多用途タイプのような形状)は、落下しやすいので気をつけましょう。
その他、一時的に養生テープやメモ代わりのダンボールを挟んだりと、使い方はたくさん考えられます。
こちらも挟んだものが邪魔になってぶら下げている道具が取りにくい、なんて事にならないようにしたいですね。
今回のまとめノート
腰道具は毎日身につけて使うものですから、できる限りこだわりたいですよね。
その中でも今回ご紹介したカラビナフックは、使い方によって個人差が出るもの。
今回の4つのヒントが、自分に合ったものや使い方を見つけるための手助けになれば嬉しいです。
では、良い配管工ライフを!
コメントを残す