最近、というより私が配管工になってからずっとナイスジョイントについては多く施工してきました。そこで、ナイスジョイント施工についてまとめておきたいと思います。基本的施工手順はメーカーの資料にありますので割愛しますが、私が日ごろ施工する上でポイントと感じている点をまとめます。
機械の違いについて
- 置き型
拡管の完了時にブザーが鳴る、または、ランプが点灯しますので拡管不足が防止できます。先端が2サイズ取り付けられるタイプもあり、交換の手間が緩和されます。
- 油圧ホース式
置き型よりも機械自体がコンパクトであり、管を差し込む向きを簡単に調整できます。拡管完了を機械の音で聞き分けなければならないので、拡管不足になる可能性があります。 - ハンディタイプ
サイズは13A~25Aまでですが、持ち運び可能なので、現地で拡管が可能です。こちらも拡管完了は音で効き分けますが、油圧ホース式よりは分かり易いです。その他に機械の共通点として、拡管部分に使用されているゴムがあるのですが、これが疲弊していると拡管不足となりますので注意が必要です。
施工時に押さえておきたいポイント
確実に膨らますこと
私もこれまでの施工経験の中で、拡管不足による漏水は2、3回経験しています。ですので、作業開始1発目の拡管と20本に1回程度はゲージで拡管不足がないかを確認した方がよいでしょう。
パッキンの落下に注意
継手の袋ナットをとると、パッキンが付いています。このパッキンを加工中に落としてしまったり、管口養生のテープにくっついてどこかにいってしまうことがあります。ですので、加工や間配りの際には注意しましょう。
なるべくおかで締めこんでしまう
「おかで締めこむ」というのは、つまり、加工したら配管現場に持って行く前に、その場で締めこんでしまうということです。これは締め易い所で締めこむことで、なるべく締めこみ不足を防止し配管現場での締めこみ個所をなるべく少なくする目的です。私の場合、配管方向で見て上手に当たる継手はおかで締めこんでしまいます。
締め付ける際のコツ
13A~25A程度の細い管ですと、締めこむ際に袋ナットが少しゆがみますので、完全に締まったと思ったらさらに数方向からパイレンをかけて増し締めするようにしています。また、13Aなどは特にパイレンでパイプ自体が曲がってしまうこともあるので、垂直にパイレンをかけるように注意します。なお、パイレンについては縦型とコーナーでかけられる角度が異なるので、それらをうまく使い分けることで狭小地での締め込みが楽になるかと思います。
確実に施工するために
私もこれまでの配管工人生の中で、結構な大漏水をやらかしてます。やはり、最終的には配管後の確認が1番大事だと思います。完全に締まっていないという程度であれば、漏水といってもポタポタ程度ですが、締め忘れとなるとテスト時に滝のように水が出ます・・・どうか最後の確認だけは怠らないようにお願いします!!
ナイスジョイントの施工に関するまとめは以上になります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ナイスジョイントで漏水があり、ゴムパッキンのよじれがありました。
考えられる原因として
1) ゴムパッキンを逆に取り付けた場合、
2) 単純に、継手を回し、ゴムパッキンがよじれた
と考えられますが、
1)のゴムパッキンを逆に取り付けた場合、配管の接続ができるでしょうか。
ご回答ください。
吉村さん、コメントをありがとうございます。
ナイスジョイントのパッキンについてですね。
先に結論としましては、申し訳ないのですが正確な答えは分かりません。
と言いますのも、意図的にパッキンを逆にして配管したことがないためです。
ナイスジョイントのパッキンは、正常な状態ですと”受け口”になっているので、逆向きになっている場合はかなり配管しづらいと思います。
事実、私の経験上、なかなか継手に管が入らないなと思っていたらパッキンが逆に付いていたことがあります。
当然その時は正規の向きに戻しました。
個人的には、パッキンを逆にしての配管はできないと思います。
強引に袋ナットを締めたとしても漏水リスクはかなり高いです。
以上、よろしくお願いいたします。