天井配管を支持する金物と言えば「吊りバンド」が一般的であり、その吊り方には色々とパターンがあります。新築工事では、ほとんどが雌ネジのアンカー(3分)を打ち込み、そこに全ネジでバンドを吊る形になりますが、改修工事では他にも以下のようなパターンが出てくるかと思います。
挟み込みの金物(ネグロスなど)
倉庫や工場などでは天井にコンクリート面がなく、屋根と鉄骨がむき出しという事もありますので、その様なケースに使用します。基本的となるのはH鋼に挟むタイプです。

振り方向が1方向や2方向など、様々なタイプがあるので、用途に合わせて使用する必要があります。
ねじ込みT字足
天井が木やパネルなどのアンカーを打つ事ができない材質の場合によく使用します。
ビスでT字足を固定し、そこに全ねじを吊ります。
パンチャーによる穴あけ
既存の支持金物や鉄骨の補助にCチャンやアングルが使用されている場合は、パンチャーで穴を開けることで、全ネジを使用することが可能です。ナットとワッシャーを使用して挟みこみます。
ハヤウマなどを使用
配管ルートの関係でネグロスやパンチャーを使っても支持が出来ないケースでは、ハヤウマを鉄骨やアングルに縫うことで、全ネジによる支持が可能となります。

以上は私がこれまでに施工した事のあるものになりますので、他にもパターンがあるかもしれません。いずれにしても、吊りバンドとしての強度を得る事が最重要ですので、不安な場合は監督や職長に相談して確実な方法で施工するよう心掛けましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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